母について - しりはた
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母について

翻訳
06 /18 2017
母について
Mother
投稿者:mellowcathy

 ほかのフォーラムでも書いてきたことですが、母は厳しい人でした。私たちは9人家族で、母は私達をまっとうな人間に育てるのに毎日てんてこまいの状態だったと思います。もし私達に躾が必要な時は、私達は自分たちの部屋に行かされて、パジャマを着てダイニングルームに戻りました。宿題を終わらせてから、パドルでお尻を叩かれました。母は革製のストラップも持っていて、ふだんはそれを瓶のふたをあけるのに使っていましたが、そのストラップがお尻に使われることもかなりありました。決まって兄弟姉妹たちが見ている前で、私達は罰を与えられました。パンツを足首までおろすように言われて、それに異を唱えると、私達はそれを完全に脱がなくてはなりませんでした。男子と男子、女子と女子、あるいは男子と女子といった組み合わせで一緒に罰を受ける時も、そうしてパンツを完全に脱がなければいけない時もあって、とても恥ずかしい思いをしました。

 私宛にコメントやメッセージを送ってくれた人達の中には、母がトウモロコシ畑に生息する魔女であるかのように考えている人もいるようです。でも母は私達のためにベストを尽くしてくれただけなのです。

 アパラチア山地が横たわるケンタッキー州の西部で母は生まれ育ちました。母は7人姉妹の末っ子で、彼女が2歳のときに祖父は蒸発し、そのために祖母と、母を含む子供たちは自力で生活しなければならなくなりました。祖父が複数の女性の間に自分の子供を設けていた事が明らかになると、祖父は学校にあがるまえに去勢されるべきだったというのが現在に至るまで続く祖母の口癖になりました。

 祖母は苦境を嘆き、娘たち全員に高校を卒業させるとの固い信念を抱くに至りました。貧困の連鎖を止めるために祖母が取った方策は次のようなものでした。娘たちに高校を卒業させ、同じく高校を卒業してアパラチア山脈の鉱山で高給を得ている男性と引き合わせます。そして娘たちは股を開き、赤ん坊を産むのです。

 母はほかの姉妹たちと同じく高校に進学させられました。牧師さんは、女の子がじゃがいもの皮をむくのにラテン語など必要ないから、と高校進学に反対しましたが、祖母は意に介しませんでした。祖母は、自分の娘たちが男子との交際ではなく勉学に励むように望みました。祖母は日曜日に着るドレス用のベルトを持っていました。もしも娘が高校卒業前に男性といるところを見つけたら、そのベルトを「お日様の光があたらないところ」に使うと祖母は母達を脅したものでした。母を含む祖母の娘たちの幾人かは、その脅しが具体的には何を意味しているのか身を持って思い知ることになりました。

 そうした特別な場合をのぞき、普段のお仕置きには祖母は木製のむちを使いました。そうして正しい所作と勉学の姿勢を娘たちに教え込んだのです。

 母達は貧しく、わずかな衣服しか持っていませんでしたので、子供たちは学校から帰ると、家用に用意された木綿生地のドレスに着替えました。お仕置きはその場に居合わせた姉妹たち全員の目の前で行われました。罰を受ける子供は家用のドレスを脱ぐことになっていましたから、皆の前で裸に近い姿をさらけ出すことになりました。

 だから、私達の受けた躾は母が受けた躾に比べればずいぶん楽なものだったと私は思うのです。

 (2018年7月26日改稿)
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